自分にとって職人の世界は、とてもカッコいい存在で、自分にしかつくれないものづくりは財産として継承されるべき技術だと思います。
そこにある面白みや楽しさを子どもたちに伝えていけたらという想いで、ハンドプレスでつくるスカイツリーなど墨田区の子ども向けワークショップにも企業として参加させてもらっています。
若い人の活躍が地域をもっと活性化に導いてくれるので、若手に技術を継承してもらうための指導にも力を入れています。
工場の仕事には3Kのイメージがあり、特にプレス加工会社は指を落とすなど危険な仕事という悪いイメージがさらに強くあると思います。
ですが当社では「危険な暗いイメージをなくしたい」との思いから安全面を考慮。直接金型に手を入れない作業工程や自動化を早くから取りいれ、工場内もきれいで明るい雰囲気づくりに努めています。
そのような職場づくりが、次世代につなげる一歩になっていると信じています。
当時会社として持っていなかった「しぼり」という技術があります。1枚の板から円柱の形状をつくるもので、この付加価値の高い技術を習得するために修業に行き、納得のいく極小のものを完成させるのに半年かけて製作に挑んだことがあります。
結果、当初の予定が様々な事情により量産化にはいたりませんでした。しかし、現在の仕事には結びつき、苦労した分まさに血と汗と涙の結晶が身になり、自身にとって思い出深い良い経験になりました。
そして思ったことは「時代の流れは早く、今あるものが無くなったり変わっていったりすることあたりまえで、つねに危機感を持って、今を大事にしながら10年後のことを考え、新しい技術開発や発想をしていくことが大事なのだ」ということ。
あたっているかはわからないですけどね(笑)。
ただ、つねに意識をもってチャレンジしていくことが発展し持続していくために大切なのだと思います。
このスミファのイベントに参加しているほかの業種の方々との交流もいい刺激になります。
Text by 貝塚高士
きれいに整理された設備と工場内。日本ではヨシズミプレスさんにしかない最新機器も活躍中!
創作和食 饗?KYO?
03-5608-6188 墨田区産業観光部 産業経済課/担当 植村・佐藤
(平日9:00-17:00 土日祝 休み)
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修行で培われた技術の結晶がさまざまな製品開発に生きている。写真じゃ伝えられないミクロな技術は感動!