車いすのイメージとしては人に後ろから押してもらって、手助けをしてもらいながら動かされるものでした。 しかし実際のところ、乗っている人は、本当はどうしたいのか？ 好きで押されているのだろうか。みんなと同じ様に、自分で動きたいと思う人もいるのではないか？このような考えをもって、電動車いすの開発を進めてきました。
電動車椅子レル・シリーズはそんな利用者の願いを叶えるべく、通常の電動車椅子にプラスαを施しました。 ティルトやリクライニング、リフト、スタンドアップなど、利用者が自立する上に必要で、より快適な生活をサポートする機能を数多く開発しました。
例えで言うと、このスタンドアップ機能( 写真はこちら＞＞ )。胸と膝にあるベルトで体を固定させて、利用者にひとりで立たせる。
もちろん足には負担がかかりませんし、人の手助けも要らない。なぜこの機能が開発されたのかと言うと、「立つ」というのは実は良いことがあって、心臓の血流が脳からつま先まで巡るんですよ。 横になるだけじゃあ、血液が滞ってしまう、その為にもこれは健康上欠かせない機能なんですね。必要なことを自分で出来る様にする。
単に社会からのバリアフリーに頼るんじゃなくて、自らバリアをなくしていく。
みんなと変わらないような生活を自分で叶える。

Opunaスプーン( 写真はこちら＞＞ )はもともと、筋ジストロフィー患者のためにデザイナーである河野さんが設計したものでした。
握力が弱く、思い通りに物を持つことができない患者の為にデザインしたスプーンだったのですが、それが現在では色んな人に使われるようになりました。
僕が思うに人間誰しも必ず一回は「障害」を持つことになるんですよ、それをどう捉えるかです。幼児の頃は皆言葉が上手く話せず、移動もハイハイしかできなかった。 スポーツなどで手足を挫けば、しばらくは松葉杖にお世話になるし、女性も妊娠したら動くのが大変な体になる。そして年老いてくれば杖が必要となってくる。 これら全部「身体が不自由」である点において、一時的ではあるが、実は同じく「障害」ではありませんか。
身体が不自由になることは誰しもあることで、そんな時の為に誰しもみんなが使える様な物を作ろうと、完成したのがこのopunaスプーンなんですね。
取っ手には３つの枝があって、スプーンの先端部も60度ずつ角度調整が効きますのでどのような握り方をするも自由です。
実用的な機能に加えて、見た目もこの通り可愛いので、食卓での会話も華やぐに違いないです。

高橋メガネって実は昔では視覚矯正器具だったんですよ、だから掛けてる人を見かけたら「あっ、この人は目が悪いんだ」って、当時はむしろ珍しいものでした。 それが今では色んなデザインが出てきて、柄も、色も、形も選べる。オシャレな人では目が悪くなくても伊達メガネを掛ける人まで出てきた。 もう、矯正器具の枠を超えてファッションの一環となりつつあるねえ（笑）。

千葉トイレのウォッシュレットも、あれも昔はこんなに普及してなかったですもんね！

高橋病院での医療機器でしたからね、それが今では一般の方達も使う様になって。

千葉一昔前の物が今ではファッション性や日常性を持って世の中に普及しつつあるのがねぇ?。見てて楽しいですよ。

高橋車椅子もopunaスプーンも、将来いつかは隔たりなく色んな人に使われるようになって欲しいものです。それが今後とも目指す「ユニバーサルデザイン」のあり方でしょうね。