島田商店
化学薬品製造
住所 | 東墨田2-11-11 |
最寄り駅 | 京成押上線 八広駅 |
URL | http://www.shimada-shoten.co.jp/ |
Interviewee | 嶋田 淳氏 |
今年で創業88年。私の祖父がペンキ屋を始めた会社で、昔は東墨田の方には革でできたカメラケースなどの革を取扱っている会社が多くあり、そこに革に塗る塗料と技術を提供していたんです。
それと並行して群馬県の高崎市の特産として有名ですが国産ダルマの8割〜9割の原料を提供していました。墨田区には皮から脂を剥がす「なめし」と言われる作業する工場があり、その剥がした脂が石鹸に使われたりするので油脂工場が多くあるんです。
それで昔はその出てきた脂を川に流していたんで、40年前に排水処理に使う薬品に着してそこから、食品添加物に使われるような薬品を扱う工場を作り、そのあと土壌改良、空気関連の事業など、水だけでなく土や空気にも着目して多角化していきました。
環境保全に特化した薬品の製品販売も行っています。社員に誇れる会社にしたい。
そのためにもたとえお金にならないとしても積極的に社会貢献、社会に還元をしたいと思っています。
世の中が便利になったり、環境が良くなったりするための道具だと思います。
モノを作って売るというよりは、当社の企業理念の一つでもあるのですが、困っている人がいたら、それを直したり良くしたりする。そのために生まれたものが道具であり、その道具がモノを作っていたりするんです。
時代が変わればお客様の求めているものも変化していきます。
それに合わせて材料などを作っていく方法も変わります。こちらから売りたいものを提案するというよりは「何困っているのかな?」というところを解決するためのものがモノづくりだという気はしますね。
またモノづくりを知ってもらうという意味もありスミファについて社員に向けて話したのですが、一銭のお金にもならないかもしれないし、コマーシャルにもならないかもしれない。
けれども今まで興味がなかったり入りずらかったりしたところに入ってもらい、人に工場を理解してもらうこと、これは偉大なる1歩だと。
当社でも小学生を対象に何回かすでにおこなっており人気なんですが、硬めのヒイラギの葉を当社で扱っている水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)に入れてグツグツ煮込みます。
すると葉っぱの肉が取れて葉脈だけになるんです。それを当社で扱っている次亜塩素酸ソーダという漂白剤につけて白くして、しおりにするという実験を行う予定です。
例えば、成分名ではなく製品名で知っている家にあるキッチンハイターとパイプの詰まりをなくすパイプユニッシュ。これが加水ソーダと次亜塩素酸ソーダなんです。
そういったものも実は世の中で限られたものしか使われておらず、実は空気を綺麗にするのに使われていたり、水を再利用するのに使われたり、水道水の中に入っているカルキ、あれはキッチンハイターと同じ原理です。
他にもカビキラーといえばカビを落とす、ためだけのものっていうものではなくて、成分を見て調べてもらうことによってどういう性質があるのかを知ってもらい製品としてあるものの見方を変えて、
素晴らしい環境事業に使われていることを知ってもらいたい。
ワークショップでは「楽しんでもらうこと」「世の中に使われている薬品の知識を携えてもらう」「ものを多角的に見る」という3点を軸におこなっています。
もちろん危険ではない濃度に希釈して使い、安全面にはしっかりと配慮しておこなっていますよ。本当に扱い方によっては危険を伴いますので。
Text by 杉浦友紀・貝塚高士
当日インフォメーション:本所地域プラザ BIG SHIP
住所:墨田区本所1-13-4
行き先:都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
JR「両国」駅より徒歩15分
URL:http://www.cp-bigship.net/
主催:スミファ実行委員会
共催:墨田区
後援:東京商工会議所墨田支部 / 一般社団法人墨田区観光協会 / すみだ地域ブランド推進協議会 / 株式会社日刊工業新聞社 / 東京東信用金庫
協力:たばこと塩の博物館 / 学校法人文化学園文化服装学院 / 株式会社ワールドフォトプレス / NPO法人ワップフィルム
同時開催:すみだ地域ブランド展示会・下町ものづくり会議(シンポジウム)
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14年度 スミファ vol.3
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