ヨシズミプレス
金属素形材製品製造業
住所 | 立花4-28-2 |
最寄り駅 | 東武亀戸線 東あずま駅 |
URL | http://yoshizumi-press.com/ |
Interviewee | 吉住 研氏 |
弊社は昭和25年に曽祖父が創業しました。当時はケトバシと呼ばれる足踏みプレス機1台でハンドバッグやベルトの金具加工を行っていました。
2代目の父に代替わりしたのちに競合に先駆け、工場の自動化に成功。
プレスに必要な金型まで製作するようになり、一貫した生産ラインを完成させました。
また、加工の難しいニッケルという金属を用いた電池部品の製作で大きく成長し、さらにその技術から細かい電子部品の製作も請け負うようになりました。
現在はカメラのダイヤルやスマートフォンの部品のような精密な部品も製作しています。文具なども製作しており、8年間で2億個弱作ったボールペンのクリップもあります。
また、すみだモダンという墨田区の取り組みをきっかけに、4年ほど前からAPYという自社ブランドを立ち上げました。
デザイナーのh conceptさんとコラボし、DOTHOOK,LINEHOOKといった商品をリリースしています。
デザイナーさんとの仕事は求められるレベルが高く、とても良い刺激になっています。
弊社の理念に、「夢あふれるモノ作り」という言葉があります。
モノづくりは、どれだけ改良、合理化してもまだまだ突き詰める余地がある。
そこにたくさんの夢が詰まっていると思います。 また、モノづくりは分野が細分化していて業種毎にたくさんの常識があります。
業種の枠を超えてそれに触れることで新しい発見と可能性が生まれる。これもモノづくりの面白さだと思っています。
さらには、難易度の高いものにチャレンジし、それを完成させた時の達成感には何事にも代えがたい喜びがあります。
少しずつ条件を変えトライアンドエラーを繰り返す。
「小さな成功」を積み上げることで、大きな成功を達成することができるのです。
「しぼり」という弊社にはなかった技術があります。
これは金属板を少しずつプレスにかけ、凸状に加工する技術です。
弊社は以前、この「しぼり」を高い精度で必要とする依頼を受けました。
非常に難易度の高いものだったので、半年間ものあいだ他の仕事を全てストップさせ開発に取り組みました。
当初は9割以上使い物にならないものが出来、挫けそうになることも多々ありました。
しかし、改良していく過程で生まれる「小さな成功」を糧に開発を続け、遂に納得のいくものができるようになりました。
結果弊社は「しぼり」の技術を習得し、その後様々な仕事につなげていくことが出来ました。
目先の利益や商売のことを第一に考えたらこのようなことはできません。
しかし、新しい技術に挑戦し続けることが自分たちの技術の修練となり、できる仕事の幅が増えていく。
これはモノづくりを生業とする上で、非常に大切なことであると思います。
Text by 野嶋大輝
当日インフォメーション:本所地域プラザ BIG SHIP
住所:墨田区本所1-13-4
行き先:都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
JR「両国」駅より徒歩15分
URL:http://www.cp-bigship.net/
主催:スミファ実行委員会
共催:墨田区
後援:東京商工会議所墨田支部 / 一般社団法人墨田区観光協会 / すみだ地域ブランド推進協議会 / 株式会社日刊工業新聞社 / 東京東信用金庫
協力:たばこと塩の博物館 / 学校法人文化学園文化服装学院 / 株式会社ワールドフォトプレス / NPO法人ワップフィルム
同時開催:すみだ地域ブランド展示会・下町ものづくり会議(シンポジウム)
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