インタビュー

参加企業15社のインタビュー記事やすみだマガジンのオススメのお店情報も掲載!開催前に要チェック!

東日本金属

鋳造・建築金物製造業

住所 立花2-6-4
最寄り駅 東武亀戸線 小村井駅
URL http://higashinihonkinzoku.com/
Interviewee 小林亮太


Q:工場の特徴・歴史・製造商品について

大正7年から、鋳造から組み立てを一貫として行っています。

東日本金属は曽祖父が大正7年に創業した会社であり、祖父の代に工場を増築して加工、組立てなども含めて一貫して製造できる体制を整えました。 そして現社長が修業先で学び見てきたいいものが、東日本金属でもできないものかと試行錯誤して、できるものの種類や品質・技術向上をしていった結果、 協力工場さんやお客様も徐々に拡がっていったという経緯があります。
現在、主にドアや窓まわり、取っ手などの建築金物の製造が多いですが、創業時の主たる船舶艤装(せんぱくぎそう)の製造もしております。
5つの特徴
1. 鋳造から組み立てまでを一貫した製品づくり
2. ロストワックス鋳造等(外注)による材質の多様化
3. 小ロット多品種のニーズに対応した技術開発
4. 各専門分野に特化した外注先との緊密な連携による多様化する商品や要望への対応
5. 長年蓄積した鋳造技術、加工技術を活かした重要文化財等の歴史的建造物の金物の復元


Q:鋳造と技術継承について

真似のできない技術力

最近では歴史的建造物の金物の復元の仕事も増えてきていて、宮内庁や旧岩崎邸の建築金物の復元も行いました。
復元作業では既存の金物から図面を起こし、それから木型・金型をつくり鋳物にしていきます。 鋳造における金属には収縮もあるので実際の寸法にするには収縮率なども考慮した熟練の技術力・知識力が必要となります。 鋳造したものを出しやすくする形状をつくったりする必要がある鋳物は3Dスキャンや3Dプリントではなかなか真似のできない技術を必要としていると思います。 ただ3Dプリントすごいですけどね(笑)
また研磨においては熟練した技術はもちろんのことセンスも必要で修行を積んだからといって良い職人さんになれるわけではありません。 そこがとても難しいところで技術の継承というのが課題になっています。
ただ最近新入社員も入ってきており、自身から今年のスミファに参加したいと熱を持っている若者もいることはとてもいい傾向だと思っております。 墨田区では後継者育成のための支援やスミファの開催など行っていることも後押ししているのではないでしょうか。


Q:小林さんにとってモノづくりとは?

挑戦と共にある軸なるもの

以前デザイナーと制作したフルーツキャップの形をした鋳物は大変苦労をしました。 発泡スチロールから出るガスと鋳造の金属とがぶつかって当初全くうまくいかなかったんです。 でも何度かつくっていると、できないことが悔しいって何とかやってやろうって職人気質のようなものがあって試行錯誤の結果完成するに至ったんです。
正直できた時は本当に驚きました。 消失型の鋳造という点で言えば鋳物の可能性はぐっと上がったと思います。ただそれを形にするにはとても難しいです。 何故かというと大きさによってガスの発生や金属のまわり方が変わるため1回つくるために1点の原型(サンプル)を使う消失型では、もし原型(サンプル)が1点しかないものはリスクが大きいのです。ただそれを認識した上で使う分には鋳物の可能性は今まで以上に拡がると思います。 また東日本金属の製造において、どの工程を特別大事にしているといったことはありません。ひとつひとつのことを大切にしています。
やはり、プロセスが大事であり、全てのプロセスを丹念にこなすことで良いものづくりに繋がってくるのだと思っています。

Text by 高原裕介/貝塚高士



教えて!見どころ・聞きどころ♪

駅を降りてすぐの名店

越路

ジャンル:喫茶店
住 所:立花4-2-3

店舗詳細はこちら >>

すみだモダンにも選ばれた江戸砂糖漬舗

梅鉢屋

ジャンル:和菓子
住 所:八広2-37-8

店舗詳細はこちら >>


各工場のスミ子をクリック!インタビューをご覧いただけます。



スミファ <すみだファクトリーめぐり 2015>

当日インフォメーション:本所地域プラザ BIG SHIP
住所:墨田区本所1-13-4
行き先:都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
    都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
    JR「両国」駅より徒歩15分
URL:http://www.cp-bigship.net/


主催:スミファ実行委員会
共催:墨田区
後援:東京商工会議所墨田支部 / 一般社団法人墨田区観光協会 / すみだ地域ブランド推進協議会 / 株式会社日刊工業新聞社 / 東京東信用金庫
協力:たばこと塩の博物館 / 学校法人文化学園文化服装学院 / 株式会社ワールドフォトプレス / NPO法人ワップフィルム
同時開催:すみだ地域ブランド展示会・下町ものづくり会議(シンポジウム)


スミファ実行委員会  info@sumifa.jp
03-5608-6188
 墨田区産業経済課内 平日9:00~17:00)
スミファ公式 Facebook

Copyright (C) 2015 SUMIFA All Rights Reserved.