サンコー
企画・DTP・印刷
住所 | 亀沢4-21-3 |
最寄り駅 | JR総武線 錦糸町駅 |
URL | http://www.sanko1.co.jp |
Interviewee | 有薗悦克氏 |
うちは基本的には印刷会社です。本や会社案内などの印刷物を作っていますが、お客様とお付き合いしているなかで、「こんど会社案内をつくりたいんだけど、デザインからやってもらえない?」とか、
今度は「会社案内と同じテイストでホームページを作ってほしい」などの要望が増えています。
印刷業は、じつは印刷をする前の段階は、システムやソフトウェアを使う仕事が多いので、必然的にシステムの知識は身についてくるものなんです。
なので、サイトを作れと言われたら、作れちゃったりするんです。もちろん、印刷もやってwebも全て請け負って、
というのはどうしても人員的に限界があるので、外注する業務もあるのですが、まったくわからない人間がお願いするよりも、システムをわかっているうちの人間がお願いするほうが都合がよいので、
お客様がうちを経由してプロのエンジニアさんに頼む、ということもあります。うちの会社のホームページも、今は一時的に簡易的なものになっていますが、社内の人間が作っています。
印刷屋は、モノづくりではないと思っています。デザインされたものを紙に表現しているだけで、PCのモニターであれば機械の中の機能に過ぎない。
情報に価値はあっても、モノづくりとしての価値は無い気がします。だから紙にインクを乗せて刷るという行為に、付加価値をつけるのは難しいと思っています。
そしてうちは印刷会社であると会社を定義すると、インターネットなどの普及で数十年後に印刷が残っているとは限らないので、「思いを形にする仕事」を全てうちでやっていきたいと考えています。
webサイトでも、動画でも、グッズなんかも「思いを形にする」ものだと思うんです。そういうことをやっていくのに、我々の知識だけでは限界があるので、シェアオフィス(co-lab 墨田亀沢)を作ったんです。
フリーランスの方にここで活動してもらって、カメラ、デザイン等各方面で活躍している人を集め、クリエイティブチームをバーチャルに抱える。そういう目的で、ここをやっています。
co-labは10年以上の歴史があり、ここの他に5か所あり合計で350人ほどのクリエイターが活動拠点としています。何かやろう、ってなったときに、誰かしら専門の技術を持った人がいる。
このインフラを、墨田の技術を持った職人さんに利用してほしいと考えています。
まだまだ東東京でフリーランスの人の仕事場としてシェアオフィスを使う文化は浸透していないと感じています。
この場所を多くの人にもっと知ってもらい、会社組織とも、個人とも違う、ゆるやかな集合体で仕事をする。
というこの場所の価値を感じてもらいたいなと考えています。
今考えているのが、今年のテーマがワークショップということなので、紙の抜き加工を行っている東北紙業社さんと連携して、
うちで印刷物を刷って、東北紙業社さんでそれを抜いてもらうことを考えています。
各工程を実際に体験してもらうことによってものが出来ていく過程を知ってもらえたらなと思います。
Text by 清水真衣
当日インフォメーション:本所地域プラザ BIG SHIP
住所:墨田区本所1-13-4
行き先:都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
JR「両国」駅より徒歩15分
URL:http://www.cp-bigship.net/
主催:スミファ実行委員会
共催:墨田区
後援:東京商工会議所墨田支部 / 一般社団法人墨田区観光協会 / すみだ地域ブランド推進協議会 / 株式会社日刊工業新聞社 / 東京東信用金庫
協力:たばこと塩の博物館 / 学校法人文化学園文化服装学院 / 株式会社ワールドフォトプレス / NPO法人ワップフィルム
同時開催:すみだ地域ブランド展示会・下町ものづくり会議(シンポジウム)
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